私は、実は怖がりだ。
でも、普段はそれを隠して強がって生きてるし、生きてきた。
それは、母譲りみたい。
私はシングルマザーになったんだから、子供達が体調を崩したら仕事に行けなくなる。
誰かが子供の体調をみて、世話をしないといけないから。
よく、友達から聞く話が羨ましい。
「子供が熱を、出しちゃったから、今日は旦那が有給取って休んでみてる。」
旦那? 居ないし。
「おばあちゃに預けて仕事に来たの。」
私の母は体調の悪い子供は預かってくれないし。
母は、意地悪して預かってくれないんじゃない。
それは理解してるから良いんだけど、以前、熱がある子供を預かってくれないか打診したらこう答えられて絶句した。
「具合が悪い人様の子供の世話してて、万が一があったら取り返しが付かないから、怖くて預かれないよ。」
人様って…。かあさん、あなたの孫ですが。
どんだけ怖がりなんですか?
第二話。
同級生の独身の男の子がツーシーターのクルマに乗ってるという話を聞いて、
その直後に近所で実際に乗ってる姿を見かけた。
いいなぁ、カッコイイなぁ。
私には、子供達が居るからツーシーターは無理だけど、頑張って働いてお金が貯まったら、
カッコイイ車を買いたいな。
あ、いや、ツーシーターは、セカンドカーとして持てば良いのか。
仕事中に、つかの間の妄想ふけり、現実に戻ってテンションマックスになったその時に携帯が鳴った。
保育園からだった。
「息子さん、保育園から脱走しようとされて、
園庭のフェンスの隙間から体は外に出て、頭がフェンスの隙間に挟まってケガされてしまいました。」
はぁ!?
確かに息子は生まれた時から頭、大きかったけど、まだ1歳なのに、脱走だと??
ケガよりも、私に似すぎて、向こう見ずでやんちゃな息子にあきれた。
でも、せっかくやる気になったのに、また、早退して病院に行かないといけなくなった。
クルマの夢は、遠い。